【いえうる豆知識】実家が空き家になったらやるべきこと

公開日 2024年4月1日

「実家が空き家になってしまった」とお悩みの方は必見です。

実家にひとりで住んでいた親が亡くなると、空き家は子供世代が相続することになります。また、つい忙しくて手続きを怠ってしまい「ずっと空き家のまま放置している」という方も、注意が必要です。

今回は、実家が空き家になった(放置している)場合、すぐにやるべきことをまとめてみたいと思います。

実家が空き家になったら…

実家が空き家になった場合、まず「放置しない」ことが重要です。建物の劣化が進み、敷地内に雑草が生い茂ることで見た目が悪いだけでなく、野良犬や害獣、害虫の住処になってしまうことも。空き家対策措置法が施行されたことにより「悪影響がある」と地方自治体が認定した空き家は「特定空家」に指定され最悪の場合は罰金が課せられることもあるので注意しましょう。

相続するにあたっての必要な手続きなど、なるべく早めに進めていきましょう。

空き家の実家の相続人や遺言を確認

親が住んでいた実家を相続するとなった場合は、子供はどんな手続きが必要なのでしょうか。

相続人を確認する

例外はありますが、一般的には配偶者や兄弟姉妹の範囲で相続人が確定します。亡くなった親の戸籍謄本で相続人を確認しましょう。

注意が必要なのは、代替わりいても登記名義をそのままにしているケース。何十年も前に亡くなった祖父母の名義のままであった場合、親の兄弟やその子供、孫まで対象になるため、総意をとりまとめることが難しくなるのです。

出来る限り、親が存命中に不動産登記を最新のものに変更しておくとトラブルを回避できます。

遺言書はあるか?

被相続人との続柄によって相続の配分割合が決まりますが、遺言書があれば、その内容が優先されます。まずは遺言書の有無を調査しましょう。遺言書は、公証役場で検索し、存在していなければ自宅や金庫などを探します。

また法改正によって自筆証書遺言を保管する制度が導入たため、管轄の法務局で検索することも必要です。また自宅等で封印された遺言書があった場合も、発見者は勝手に開封できないので注意しましょう。

空き家の実家を複数人で相続する場合の注意点

相続人としてもし兄弟姉妹がいる場合は、どのように分割すればよいのでしょうか。以下の4種類があることを覚えておきましょう。

  • 現物分割
    土地を分筆して相続人がそれぞれの筆の所有者になる方法。空き家が存在する場合は、家屋まで分割することになるので現実的ではありません。

  • 換価分割
    空き家を売却して現金を相続人で分ける方法。空き家を残したいと考える相続人がいれば、この方法は選択できないので注意。

  • 共有
    空き家の所有区分を平等に分割する方法です。将来さらに相続人が増加することで処分が困難になることが想定できるため、相続方法としておすすめできません。

  • 代償分割
    空き家を一人の人間が相続、それに見合った金額を他の相続人に現金で支払う方法。不動産鑑定士に不動産評価を依頼し、相続人全員が価値を共有し、遺産分割協議書に「代償分割によって他の相続人に、現金を支払う」といった内容を明記します。

空き家を複数の人間で相続することになった場合、空き家を相続したい人にとっては、代償分割が最善の分割方法になります。

空き家の実家を相続放棄できる?

空き家の実家の維持管理が負担である場合、家庭裁判所に「相続放棄申述書」を提出することで相続を放棄できます。

しかし、相続放棄は、プラスの資産も同時に放棄し、負債を含む全相続財産を100%相続するか、100%放棄するかの選択する必要があります。欲しいものは相続し、負債は放棄…といったように選り好んで放棄できるわけではないので注意しましょう。

空き家を相続したらやるべきこと

では、空き家の実家をいざ相続した場合、実際にやるべきことを確認しておきましょう。

相続登記が義務化に!

2024年4月1日から相続登記は義務化されますので、空き家を相続したら必ず相続登記を行いましょう。手続きが心配な場合は、様々な専門家とつなぐことができるいえうる窓口でもぜひ気軽にご相談ください。

不法侵入防止の対策を

不審者に目を付けられて不法侵入されないように、雨戸を閉めて施錠するなどしっかり対策しましょう。

水道・電気・ガスを止める

契約したままにすると基本料金が発生するだけでなく、不審者が住みつく原因にもなるので、水道、電気、ガスを解約しておくと安心です。

不用品の処分

日用品、洋服、家電など、腐敗や害虫の繁殖の原因ともなるので不要なものは早めに処分しましょう。相続後は遺品整理会社に依頼することもできます。

空き家の売却活動

空き家を使用しない場合は、売却活動を進めましょう。敷地境界線を確認し、確定していない物件の場合は、土地家屋調査士に依頼して「敷地境界線」を確定することも売却前に必要です。

空き家を使う予定がないなら、早めに売るほうがよさそうです。既定の期間内に売却が完了すると、「被相続人の居住用財産(空き家)を売ったときの特例」が適用され、譲渡所得の金額から最高3,000万円まで特別控除される可能性も。譲渡所得税の節税になります!

空き家バンクに登録

将来、実家を利用する予定があるなら、借家人に利用してもらった方が良好な状態を維持できます。自治体やNPOが運営する空き家バンクに登録して、必要な人に活用してもらう方法もおすすめです。

「空き家になった実家を売りたい」方も「いえうる窓口」へ

「空き家の実家を売りたい」という場合もぜひいえうる窓口でご相談ください。売却だけなく、相続に関する専門家もご紹介いたしますので、安心してご来店くださいね。

宮城県・仙台市での不動産売却のご相談は「いえうる窓口」へ相談を

詳しく相談したい方は、ぜひ「いえうる窓口」へ。 「いえうる窓口」は、宮城県・仙台市など宮城県内全域で売却を検討している方向けの無料相談窓口です。宮城県内イオンモール2店舗(新利府南館店、富谷店)でご相談頂けます。お気軽にお問合せください。