お悩み相談「実家を空き家のまま放置しているけど大丈夫?」

公開日 2022年8月1日

先日、お買物がてら立ち寄っていただいたNさんご夫婦から「実は、実家を空き家のままにしているんです。どうしたらいいと思いますか?」というお話がでました。

昨今、ますます増えている「空き家問題」。空き家となっている実家を相続した、または相続する予定があり空き家の処分に頭を悩ませている…等々、決して他人事ではない方も多いのではないでしょうか。

まず、結論として「空き家のまま放置してしまうのは大変危険」です。
今回は、空き家を放置することにはどんなリスクがあるのか、ご紹介してみたいと思います。

物理的なリスク

倒壊や火災、無人の場合は老朽化の進行が早くなるなど、物理的なリスクがたくさんあります。住宅の劣化は様々な問題を引き起こす原因となりますので、注意が必要です。

倒壊リスクが高まる

空き家は古い建物が多く、現在の耐震基準を満たしていないものも多いようです。昭和56年の耐震基準改正前に建てられた住宅は耐震性が不足している可能性が高く、さらには、現在の耐震基準で建てられた場合でも、空き家になってしまったことで重要な柱などの躯体が急に劣化し耐震性が落ちている場合も。「倒壊の危険性」があるので注意が必要です。

賠償責任を負うリスク

所有する空き家が原因となって人や物を傷つけてしまった場合は、所有者が賠償責任を負うことになります。例えばこんなケースです。

  • 強風ではがれた屋根によって隣の家の車を傷つけてしまった
  • 空き家の瓦が落ちて、通行人に怪我をさせてしまった

住宅は建物賠償保険に加入している方がほとんどですが、保険会社によって保障内容は異なります。空き家になっている場合は保障の対象にならないという保険もあるので確認が必要です。

不法投棄物・野生動物の住処に

定期的なメンテナンスや掃除をせずに空き家を放置したところ、敷地内に不法に投棄されたゴミがたまってしまったというケースもあるようです。

さらには、そのゴミの隙間を寝床にして野生動物が住み着いてしまうこともあります。動物によって建物が傷んだり、糞尿などが悪臭発生の原因ともなり、ご近所にご迷惑をかけることもあります。

放火のターゲットに!?

空き家は放火犯に狙われやすい、という怖い話も。放火犯は、ゴミや可燃物が放置されていたり、人気がなく、通行人の目に触れにくい場所を選ぶと言われているからです。火災が発生した場合も、人が住んでいればすぐ気づくことができますが、空き家の場合は発見が遅くなり、大火事に発展する可能性もあるので注意が必要です。

経済的なリスク

住宅を保有するということは、メンテナンス費用や固定資産税など様々な維持費が必要になります。どのような経済的リスクがあるのかチェックしてみましょう。

固定資産税が高額に

不動産を所有すると、固定資産税・都市計画税を支払う義務が生じます。納税額は建物の価値によって決まりますが、住んでいない「空き家」でも支払い義務があります。

さらに、空き家の場合は固定資産税・都市計画税が高額になるケースも。税額は地域や用途によって決められますが、住宅は特例として減免されている場合があります。そのため、空き家として認定されると特例の適用から外れ、税額が上がることもあるようです。

資産価値が減少する

建物の価値は、時間が経つにつれて減っていくものです。空き家になったことで劣化が進み、さらに価値が下がってしまうということもあるでしょう。一般的な木造住宅の価格寿命は25年程度ですが、空き家の場合は相続した時点で残存価値がほとんどなくなっているケースが多いようです。

維持費は上がるばかり

人が住んでいないと建物の劣化の進みが早いため、修繕に係る費用は増えていきます。もしもゴミの不法投棄があった場合、投棄した犯人が見つからないと所有者が撤去責任を負うことになります。万が一、大型の電化製品などが投棄があれば、高額な処分費用を支払うことになるでしょう。

空き家を活用法するには

空き家のリスクを回避するためには、空き家を放置せずに活用することが一番です。活用方法として「売却」「賃貸」「寄付」の3つがあります。

一番シンプルなのは「売却」

売却することで固定資産税などの維持費を払う必要が無くなり、さらには売却益を得られます。売却する際は、そのままの状態で売却してもよいでしょうし、リフォームをしてから、または更地にしてから売却するという方法もあります。ぜひ空き家の売却についても「いえうる窓口」でお気軽にご相談ください。

手放したくないなら「賃貸」

誰かに住んでもらうことで建物の劣化を防ぐことができますし、家賃収入を得ることもできます。

その住宅の場所や状態によって賃貸物件として利用できるか、賃料の目安も決まります。建物の状態によってはリフォームが必要になる場合もあるかもしれません。賃貸を考える場合も、まずは「いえうる窓口」へご相談ください。

活用が難しい場合は「寄付」

お住まいの自治体で空き家を募集している場合に活用できる方法です。売却や賃貸での活用が難しいが手放したいという時は、お住まいの自治体で住宅の寄付を募っていないか、確認をしてみましょう。

まとめ/Nさんの選択は…

空き家を所有することは、思っていた以上に多くのリスクがあることを知って驚いたNさん。その後、「売却」をする決意をして、査定などをはじめております。

空き家の維持も活用も簡単なことではありませんが、なるべく早く相談をして、解決策を探っていくことをおすすめします。「いえうる窓口」では、空き家のお悩み相談も承っておりますのでお気軽にご来店ください。

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