自分自身で土地相場を調べる方法

土地を売却する時、相場を知ることはとても大切です。相場を知らずに売却を進めると、なかなか買手が見つからなかったり、安すぎる価格で売却してしまったりする可能性があります。
そこで今回は、土地の売却相場の調べ方について解説します。
土地の相場を調べる方法とは?
土地の売却を進める際、いくらで売却するかを検討するために、その土地の売却相場を正確に把握することが重要です。
土地の相場を把握する方法は次のような方法があります。
- 過去の成約事例を調べる
- 公的機関の評価を調べる
- 近隣の販売中物件を調べる
それぞれの調べ方を詳しく見ていきましょう。
土地の売却相場の調べ方
1.過去の成約事例を調べる
過去の成約事例は国土交通省が運営するサイト「土地総合情報システム」の中の「不動産取引価格検索情報」から確認出来ます。民間から公共までの実際の土地の売買取引価格を確認できるため、参考にしてみましょう。
また、不動産業者は一般の方が閲覧することのできない不動産業者専用のサイト「レインズ」で不動産取引の履歴を確認しています。いえうる窓口でも「レインズ」の情報をご紹介することが可能ですので、詳しい情報を知りたいという方は、ぜひお気軽にご相談ください。
2.公的機関の評価を調べる
土地の売却相場の参考になる公的評価は主に
- 公示地価
- 基準地価
- 路線価
- 固定資産税評価額
の4つです。
公示価格
公示地価は、国土交通省が発表する土地の価格で、毎年1月1日時点における標準地点の1㎡あたりの評価額です。対象となっている地点は都市およびその周辺です。
公示地価は、国土交通省が運営するホームページ「土地総合情報システム」で確認することができます。
基準価格
基準地価は、都道府県が発表する土地価格で、毎年7月1日時点における標準地点の1㎡あたりの評価額です。公示価格の補完的な役割を果たしているため、都市部だけでなく、都市部以外の住宅地や商業地、工業地、林地なども対象になっています。
公示価格と同様に、国土交通省が運営するホームページ「土地総合情報システム」で確認することができます。
路線価
路線価とは、道路に面した1㎡あたりの土地を1,000円単位で評価した価格のことで、毎年1月1日時点の評価額が7月1日に発表されます。路線価には「相続税路線価」と「固定資産税路線価」があり、公示価格と基準地価などを参考に算出されます。
路線価は、資産評価システム研究センターが運営する「全国地価マップ」で確認することができます。
固定資産税評価額
固定資産税評価額は、固定資産税や不動産取得税の算出に使用される評価額で、各市町村が発表します。公示価格と基準地価などを参考に算出され、公示地価の7割程度になります。
固定資産税評価額は各市町村の役所の担当窓口で確認することができます。
3.近隣の販売中物件を調べる
公示価格や路線価は地域によって実際の取引価格とは多く異なることもあるため、販売中の物件を調べることが相場を調べる上で最も有効な手段となります。
調べる際には、「at home」や「SUUMO」などの一般的に公開されているポータルサイトを利用してみましょう。近隣で売り出し中の物件価格を検索することで、売却を検討する土地の相場感をつかむ事ができます。
ただし、「販売中価格=売れる価格」ではありません。「販売中価格」は、値下げ交渉に備えて高めに設定している場合や、売れ残ったままサイトに掲載されている場合もあり、誤った相場感を掴んでしまわないよう注意が必要です。
また、地域が同じであっても面積や形状などの条件によって単価は大きく変動しますので、販売中物件の価格は1つの目安として考えるとよいでしょう。
売却相場を調べる際のポイント
プロに相談する
調べた相場で実際に売却できる価格かどうかを判断するのは容易ではありません。相場感を鵜呑みにして売却価格を想定すると、大きく期待を外れてしまう可能性もあります。売却価格を具体的に検討したい場合には、プロである不動産業者へ査定を依頼する事がやはり有効です。
また、不動産業者の査定は、会社によっても異なりますし、同じ会社であっても担当者が違うだけで、金額が大きく異なる事もあります。1社だけではなく、複数の会社と比較して見極める事が大切です。
ネット一括査定には要注意
インターネット経由での一括査定は、多くの会社が査定金額を提示してくれるため、一見効率的に見えます。
しかし、不動産業者は一括査定に金額提示する際、多くの競合他社と金額で比較される事を考慮し、提示します。そのため、適正な金額よりも見栄えの良い高値で査定される事も多く、結果、販売開始後に値下げをしなければならないというケースもあるようですので注意しましょう。
まとめ
いえうる窓口では、不動産査定や売却について専門知識・実績があるスタッフが、的確なアドバイスを行っております。「売却相場を調べてみたけれど相場感に間違いないか」「複数に査定に出したいけれど、どこに出せばいいのか」などお悩みの方は、ぜひいえうる窓口へご相談ください。