【いえうる豆知識】太陽光発電付き住宅を売却する時の手続きや方法について解説

公開日 2024年10月14日

太陽光発電付き住宅を売却する時に、特別な手続きなどはあるだろうか?と不安・疑問に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、太陽光発電付き住宅を売却する時に必要となる手続きやスムーズに売却するポイントを解説します。

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【いえうる豆知識】太陽光発電付住宅の売却のポイント

太陽光発電付き住宅を売却する方法

太陽光発電付き住宅を売却する場合は3つのケースが考えられます。

①太陽光発電を付けたまま売却する

太陽光発電を付けたまま売却する場合は、設備設置から10年以内だと有利になります。
「固定価格買取制度(FIT)」という、設置から10年間は同じ価格で電気を買い取ってもらえる制度があり、この制度が適用されている期間は、所有者が変わっても電力を買い取ってもらえる状態で売却ができるからです。

また、太陽光発電設備はJIS基準で10年間保証されており、メーカーによっては10~15年の保証が付いています。設置から10年以内だと保証期間の対象になりますので、買主は安心して購入できるでしょう。

さらに、蓄電池があれば発電した電力を夜間や、停電時の非常用電源として利用できます。

また、設置から10年以上経っているからといってメリットがゼロになるわけではありません。「固定価格買取制度(FIT)」が終わった後でも電力会社と契約して売電することができますし、蓄電池があれば電気代の節約もできるでしょう。

②太陽光発電を撤去して売却する

住宅を売却する際、太陽光発電設備を撤去した方がよいケースがあります。それは設備が古くなっている場合です。太陽光発電設備は定期的にメンテナンスが必要で、さらに経年劣化する部分の修理・補修なども必要になります。そのため、設備が古くなっている場合は撤去してから売却することを検討しましょう。

また、撤去後は屋根の補修が必要になるなど、様々な費用が発生する可能性があります。売却するために太陽光発電の撤去を検討する際には、売却を依頼する不動産会社に相談することをオススメします。

③太陽光発電を新しい家に移設する

太陽光発電設備の付いた住宅を売却して新たな住まいに引っ越す際、太陽光発電設備を新たな住まいに移設したいと考える方もいらっしゃるでしょう。

しかし、移設には大きな費用がかかり、新設する費用と大差なく、手続きや手間を考えるとメリットはあまりありません。新たな住まいに太陽光発電設備を設置したい時は移設より、新設を検討することをお勧めします。

太陽光発電付き住宅を売却する時の手続き

太陽光発電付の住宅を売却する時には、太陽光発電設備に関わる手続きが必要となります。

「固定価格買取制度(FIT)」の手続き

「固定価格買取制度(FIT)」を利用して売電できる状態で売却する時は、所有者の変更手続きが必要になります。「固定価格買取制度(FIT)」を利用して売電するには、経済産業省から「事業計画認定」を受けることになります。事業計画の認定には「所有者」・「設置場所」・「設置内容」・「規模」が登録されているので、「所有者」を変更しなければなりません。

名義変更は買主が申請するものですが、売主の印鑑証明書も必要になるので、住宅の売却に関わるものと一緒に手続きするとよいでしょう。

電力会社への手続き

太陽光発電設備で発電した電力は電力会社に買い取ってもらいますので、電力会社にも電気を売る人(契約者)の変更手続きが必要となります。手続きをしないと、住宅を売却した後でも、売電収入が売主の方に入ってしまいます。

電力会社での手続きは時間がかかる場合がありますので、手続きが完了するまでの間の売電収入をどうするかなど、売主と買主とで話をしておくと安心です。

メンテナンス契約の手続き

電力会社やその他の会社に太陽光発電設備のメンテナンス契約を結んでいる場合も、契約者の変更手続きが必要になります。所有者が変更になる場合、その契約者を変更して契約を継続できるのか、契約が解除になるのかは、契約先によってことなりますので、事前に確認しておきましょう。

補助金を受けている場合の手続き

太陽光発電設備を設置する際に、国や都道府県、市町村等の補助金を受けている場合は、手続きが必要になる場合があります。

「住宅用太陽光発電導入支援対策費補助金」を利用している場合、設置後17年を経過していないうちに売却する時には「財産処分承認申請」を行う必要があり、補助を受けた金額によっては返金が必要になるケースもあります。

その他の補助金についても、制度ごとにルールがありますので必要な手続きを確認しておきましょう。

太陽光発電付き住宅を売却するコツ

太陽光発電付の住宅を売却する時は、

  • 太陽光発電の設備の収支を明確にする
  • 複数の査定を受ける

ことが大切です。

太陽光発電付き住宅は、太陽光発電でどれくらい収入と出費があるかが重要なポイントになります。売電で得られる収入と定期点検の費用、保険料など、収支を明らかにすることで買い手から信頼を得ることができます。

住宅の売却は複数の不動産会社から査定を受けるのが一般的ですが、太陽光発電付の住宅も同様です。特に、太陽光発電付きの住宅を多く扱っている不動産会社だと、様々なアドバイスをもらうこともできるので、査定額だけでなくその会社の特長を見て、不動産会社を選ぶとよいでしょう。

まとめ

太陽光発電付き住宅を売却する際は、「固定価格買取制度(FIT)」の適用期間であるかどうかが大きなポイントになります。加えて、国や県、市町村の補助金を利用していると手続きが必要になる場合がありますので、注意が必要です。

太陽光発電付きの売却に関しても、いえうる窓口では相談を受け付けています。お気軽にご相談ください。

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