お悩み相談「住み替えのメリット・デメリットは?」
家族構成やライフスタイルが変わって「住み替え」を考える方もいらっしゃると思います。しかし、家を買うこと自体、人生のビックイベント。住み替えとなるとかなりハードルが高いと感じるのも当然のことです。
先日、ご来店いただいたAさんご夫婦(30代)は、現在マンション暮らし。マンションが手狭に感じ始めたこと、そしてご主人様の転勤もあって、来年、上のお子さんが小学校に入学する前に、一戸建てに住み替えるか悩まれていました。
「住み替えのメリットとデメリット」についてお話させていただきましたので、ぜひ住み替えを検討されている方はご参考にしてみてください。
住み替えのメリットとは?
家族構成、ライフスタイルが異なりますので、メリット・デメリットは同じではありません。住み替えすることでご家族にどんなメリットがあるか、まずは考えてみることが大切です。
メリット1:希望のライフスタイルに合った暮らしができる
住み替えのメリットは、何より生活の質が向上すること。例えば、こんなことがあげられますね。
- 転職や転勤で長くなってしまった通勤時間が短縮できる
- 希望する小学校や中学校に通いやすくなる
- 子供が生まれて手狭だったため、広い家にすればのびのび育てられる
- 子どもが独立して部屋が余っている。2人暮らしのコンパクトな住まいなら掃除もラクに
- バリアフリーの住まいなら介護がラクになる
ニーズに合ったエリア、住まいへの住み替えは、生活をより快適にしてくれますね。
メリット2:住まいの価値を上げることができる
今の家がもし資産価値のあまり高くない家だとしたら…新たな住まいをより資産価値の高い物件や資産価値が落ちにくい物件を選ぶことで、大きなメリットとなります。
例えば、主要駅から距離のある一戸建てから、駅から徒歩数分のマンションに買い替えると、価格は同じでも数年後の資産価値は、マンションのほうが高くなる可能性があります。
また、今後住宅地や市街地として開発が予定されているエリアなら、一戸建てを購入しても資産価値が下がりにくいと考えられます。住まいの資産価値を上げることができるという点は、住み替えの際のポイントにもなるため、ぜひ私たち専門家に相談ください!
メリット3:「住み替えローン」で売却も可能に
さて、最後に重要なのは、ローンについて。原則として、住宅はローンが残っていると売却ができないのですが、「住み替えローン」を利用することで、完済していない住宅と新居の住宅ローンをまとめることができ、既存の家を売却できるようになります。こちらも住み替えのメリットになります。
住み替えの際に、「まず既存の家を売却してから…」と考えると思いますが、ローンが残っている場合は、住宅ローンを完済して抵当権を抹消させなければ売却することができません。しかし、この「住み替えローン」は、住んでいる家の住宅ローンの残債分と新居を購入するための資金分を併せて借りることができるので、抵当権を抹消と売却、そして新たな家の購入を可能してくれます。
家族の事情等でどうしても住み替えを迫られている…という方にも、ぜひ知っていていただきたいとても便利なサービスです。
住み替えのデメリットとは?
やはり一番は費用面。家の売却と購入には、不動産会社に支払う手数料や税金など、建物自体の費用以外にも様々な費用が発生します。家の売却に係る諸費用は、物件価格の約4%、新築住宅の購入には物件価格の4~8%の諸費用がかかると言われています。
新居の購入や入居までの仮住まいや引っ越し費用、既存の住まいを売却する前に、新居を購入すると、旧居と新居の住宅ローンが重複する期間が発生し、ローン支払いが大きな負担が発生するケースもあります。
住み替えのデメリットを小さくするために
そこで、出来る限りデメリットをなるべく小さくする方法をご紹介します。「同日決済」と「売却と購入を同一の不動産会社に依頼する」ことがおすすめです。
「同日決済」とは
売却と購入の残代金決済日を同じにすることです。この同日決済することで、既存の家の住宅ローン完済日と新居の住宅ローンを借り入れる日が同じになり、ダブルローンを回避することができます。
「売却と購入を同一の不動産会社に依頼する」
売却や購入などの手続きとスケジュール管理などがスムーズに進めることができますし、全てを一括にお願いすることで仲介手数料などの諸費用を割引してもらえることもあるようです。手続きの手間や費用の負担を抑える方法として、ぜひ覚えておいてください。
Aさん家族の選択は…
今回、ご相談いただいたAさんご夫婦は、現在のマンションを売却し、希望エリアの一戸建てに無事お引越しされました。「車通勤の主人にとって、最適なエリアで探すことができました。マンション生活に比べ、子供が少し騒いでも安心。私もガミガミ言わずに済むので嬉しいです」と奥様も満足そうでした。
必要に迫られた住み替え、生活の質を向上すべく検討する住み替え…。様々なケースがあると思いますが、ライフスタイルに合った住宅が手に入り、家族が快適に暮らせると考えれば大きなメリットです。費用面などの不安は、不動産会社など専門家にしっかりと相談して進めていきましょう。
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