【いえうる豆知識】ホームインスペクションって何?

公開日 2023年12月11日

不動産の売却を検討した際に「ホームインスペクション」という言葉を耳にしたことはありませんか。これから中古物件の売却や購入を検討している方は、「ホームインスペクションってやった方がいいの?」と悩む場面があるかもしれません。2018年より契約時に説明が義務化となった「ホームインスペクション」について、簡単な知識を知っておくと安心です。

ホームインスペクションとは?

新築や中古の住宅の施工や劣化などの状態を客観的に診断するためのものです。ホームインスペクターという住宅建築の専門家などが調査を行うもので「住宅診断」とも呼ばれます。

2018年より説明が義務化

1970年代にアメリカで誕生しましたが、日本でも2016年5月の宅地建物取引業法改正案が国会で成立したことで、2018年4月から売主と買主に対して「インスペクションの有無」について、説明することが義務化となりました。実施については義務ではないのでご注意ください。

対象は中古物件

ホームインスペクションは住宅の劣化や問題性などを調査するものなので、対象は中古物件のみ。新築物件には影響はありません。

戸建てやマンションの中古住宅を売買する際に関わってくるものですので、不動産売買を検討している方は最低限の知識を知っておくと安心です。

売主・買主のどちらが依頼するの?

家の状態を明らかにして資産価値や売却価格を検討する物差しのひとつになるため、「売主や不動産仲介業者が行うケース」と、建物の評価を専門家にみてもらうことで安心して購入し、将来のメンテナンスの目安にもできるように、「買主が行うケース」があります。

ホームインスペクションのメリット・デメリット

義務化となったのは「有無を説明すること」。中古物件で必ず実施しなくてはいけないものではありません。メリットとデメリットをよく考えて、売る側も買う側もホームインスペクションの必要性を検討しましょう。

メリットは?

  • 契約後のトラブルを事前に防げる
  • 買主も売主も、双方が安心して契約できる
  • 不具合を事前に知り、修理すれば高く売れる

このような点がメリットにあげられると思います。調査をせず売却してから「家が傾いている」「ある部分が壊れている」など不具合が見つかれば、トラブルの元に。専門家による診断があれば、信頼感もアップ。安心して売買ができます。

また、事前に必要な箇所の修理をすればそれだけ価値もあがり、売却価格も高く設定できます。

デメリットは?

  • 調査費用が負担になる
  • 不具合が見つかり修理となれば費用がかかる
  • インスペクションをすることで逆に売却価格が下がることも

一番の懸念事項は「費用負担」や「売買価格への影響」ではないでしょうか。しかし「安心に勝るものはない」として、実施を検討する方は年々増えているようです。

調査費用のめやす

調査費用は戸建てで約5~12万円、マンションで約4~6万円がめやすといわれています。費用負担がかかるので調査会社も慎重に選びたいところです。不動産会社でも調査会社を紹介してくれる場合もあるので、信頼できる調査会社を選びましょう。

いえうる窓口でも相談ができるので、ぜひ気軽にご相談ください。

どんな調査をしてくれるの?

ホームインスペクションではどのような箇所を診断してくれるのでしょうか。
下記は戸建ての主な診断項目となります。外部及び内部の目視検査の他、打診や機器を用いた検査をする場合もあります。

調査項目
外回りの状態基礎、外壁仕上げ、屋根、軒裏、雨樋、外部金物等、バルコニー等
室内の状態壁、床、天井、階段、サッシ・ドアシャッター・雨戸、柱及び梁(屋内に面する部分等
床下の状態基礎の内部、床下面、土台および床組、束等
小屋裏・天井裏の状態小屋組、屋根下地の野地板、各階間の天井裏、小屋束、金物等
設備の状態給水設備・給湯設備・排水設備・換気・火災報知器等
(参照:NPO法人日本ホームインスペクターズ協会HPより引用・編集)

ホームインスペクションの実施を迷ったら

売主、買主、どちらの立場でも「ホームインスペクションは行うべきか」迷う場面があるかもしれません。スムーズな売買のためには、住宅の質がポイントになります。ホームインスペクションは住宅の状況や質を第三者目線で明示してくれるため、今後ますます注目が高まるはずです。

ホームインスペクションの必要性や、どのような手順で依頼したらよいか、どこに依頼したらよいか、などお悩みの際は、ぜひ気軽に「いえうる窓口」へ!不動産売却に詳しいスタッフがお悩みを解決致します。

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